平和ニュース
築城基地に米軍はくるな、協定撤回!
米軍移転訓練反対! 3・5抗議集会開催!
 
 米軍再編・強化に伴う米軍機の最初の移転訓練が築城基地で地元住民の反対の声を無視して強行された。

 今回の米軍機は沖縄・嘉手納基地のFー15戦闘機5機が5日の抗議集会直前に飛来し、集会場所と監視場所でシュプレヒコールの抗議の声をあげた。

 抗議集会は緊急に計画されたが、地元の京築地区や福岡県下から約100人の参加があり、今回の移転訓練候補地の新田原基地のある宮崎県、米海兵隊155ミリ榴弾砲の実弾砲撃移転訓練が実施されている日出生台演習場のある大分県からも参加があった。
 
県平和委員会も集会で決意表明!
 
 集会は、「戦争はイヤ!築城基地に米軍くるな 京築の会」準備会など9団体の共催で開催され、県知事予定候補で地元出身の平野栄一氏、宮崎県平和委員会の池の上代表、大分県日出生台各界連の遠入氏から連帯挨拶、鹿児島県安保破棄実行委員会からメッセージもあり、「九州は一つ」の心の抗議行動となった。

 今回の訓練に先立ち、3日の土曜日に、横田基地から嘉手納基地を経由してCー130(YJ)輸送機が2機飛来し、整備資材と人員約50名を降ろした。
 
自衛隊と米軍が一体で戦争できる訓練
 
 訓練は3月6日と7日の2日間実施され、1日目の共同訓練は、訓練開始前にCHー47ヘリが降り立ち、すぐ離陸し山口県萩市沖にある見島方面に飛び立った後、10時過ぎから開始。米軍機2機と自衛隊機2機が相前後して離陸。同じパターンで午前2回、午後2回の訓練を実施。

 移転訓練が今回はじめてのこともあり、マスコミ関係者も多く、離着陸時の爆音で取材が一時中断せざるを得ない状況。

 築城基地のFー2支援戦闘機もこの離陸の前後で3機×3回飛び立ち、旋回や爆音の向きから同じ訓練方向であり、訓練に参加している可能性がある。

 2日目は9時過ぎから開始。米軍機4機、自衛隊機4機が相前後して離陸。同じパターンで午前、午後1回づつ実施。Fー2支援戦闘機も昨日同様に3機×2回、2機×1回離陸。

 訓練の特徴は、米軍機は基地帰還時は必ず横編隊で滑走路に接近し、急旋回で次々と着陸。着陸時間は自衛隊機の約半分以下。自衛隊機も2日目の最後に米軍機を真似て着陸。また、自衛隊機は地元との約束で離着陸時、点検するが、米軍機は一切せず、戦時体制下。今回一部で自衛隊機も着陸時の点検しないFー15が見られ、早速に実戦化されつつある。
 
今回の使用協定では住民の安全は守れない
 
 マスコミでも「なぜ急ぐ、拙速である」など報道されている協定書は、騒音や安全対策は抽象的で曖昧な表現。年間の訓練を56日以内としているが、千歳や百里基地の協定にない「展開と撤収に要する期間を別に考慮する」となっており、米軍の長期滞在ができる項目がある。

 3月5日の福岡防衛施設局交渉で、局長は「自衛隊がやっていることと同じ」と言いながら「早朝・夜間訓練を今後やらないとは言えない」と矛盾する答弁。